「インターネット対応」と書かれていれば、入居日からネットを使えるのでしょうか。対応物件で入居日に使えなかった話と、完備物件で個人回線を残した理由、内見での確かめ方をまとめました。
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「インターネット対応」って書いてあったら、引越し当日から使えるよね?
物件情報に「インターネット対応」と書かれていると、引越し当日からネットを使えるように思えます。「完備」ならなおさら、今契約している回線はもう要らない気がしてきますよね。
ただ、物件情報の表記と、実際に使える状態は別でした。
私は「対応」の物件で入居日にネットを使えなかったことがあり、「完備」の物件では速度が自分の仕事には足りないと判断したことがありました。これらの経験から、物件表記だけで判断せず 何を確認すれば安心かをまとめます。
| 物件表記 |
確認すること |
| インターネット対応 |
通信会社への住所変更・移転手続きのときに、工事・設定・立ち会いの有無と、入居日から使えるかを確認する |
| インターネット完備 |
可能なら内見時に動画再生・速度計測を行い、自分の用途に十分か確認する |
インターネット対応の賃貸、入居日から使える?
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工事もいらないって聞いたし、すぐ使えるんじゃないの?
私が以前住んだ賃貸マンションは、物件情報に「インターネット対応」と記載されていました。不動産会社に確認したときの回答は、「前の住人も使っていたので、使えます」という趣旨のものでした。
当時の私は、「対応」と書かれていれば入居日からネットを使えると思っていました。
ただ、本当に知りたかったのはそこではありませんでした。自分が契約している回線を、工事や立ち会いなしで、入居日から使えるのか。ルーターを差せばすぐ使えるのか、通信会社の訪問は必要なのか。知りたかったのはこちらです。
実際に必要な対応が分かったのは、不動産会社に確認したときではなく、引越しに伴う住所変更を通信会社へ連絡したときでした(7〜8年ほど前の経験です。当時は電話で手続きした記憶がありますが、正確な方法は覚えていません)。
案内されたのは「設定が必要」ということでした。大がかりな配線工事は発生しませんでしたが、事前にルーターが届き、NTTの委託会社の担当者が訪問することになりました。
担当者が行ったのは、届いたルーターを差し込んで接続できるか確認する作業です。壁や設備の工事はしていません。訪問は引越しの2〜3日後で、それまではネットを利用できませんでした。
当時はリモートワークをしていなかったので、数日使えなくても生活は回りました。
ただ、この期間の影響は読者によって違います。自宅で仕事をするか、オンライン会議があるか、動画を頻繁に見るか、家族が複数端末を使うか。それによって「入居日から使える必要性」は変わります。今の私は仕事でオンライン会議をするので、同じことが起きたら数日でも仕事に影響する可能性があります。
入居日から使えるか、通信会社に確認する4項目
ここで大事なのは、「工事不要」と「設定・立ち会いも不要」は同じではないということです。「工事はいりません」と聞いただけで、入居日から使えると判断しない方が安全です。
確認するのは、この4つです。
- 配線工事は必要か
- 設定や接続確認は必要か
- 立ち会いは必要か
- いつから実際に使えるか
**聞く相手は、契約中または契約予定の通信会社です。**タイミングは、住所変更・移転手続きをするとき。そこでまとめて確認しておくと、あとから慌てずに済みます。
友人に相談されたら、私はこう伝えています。「通信会社に住所変更の手続きをするときに、『この物件は、工事や設定、立ち会いは必要ですか? 入居日から使えますか?』と聞いてみるといいよ」
なぜ通信会社なのか。不動産会社と通信会社では、確認できる情報の範囲が違うからです。
不動産会社が主に扱うのは、物件側の情報です。ネット対応物件か、建物にどんな設備があるか、前の入居者が利用していたかなど、確認できる範囲の情報があります。
一方で、私が知りたかったのは「自分が契約する回線を、いつから、どんな手続きで使えるか」でした。ここは通信会社へ確認する必要がありました。「前の住人も使っていた」ことと、自分が入居日から使えることは、別のことでした。
なお、通信会社に住所を伝えれば、その場で必ずすべて分かるとも限りません。設備の確認や調査が必要になる場合もあります。
いつ・何を確認して動くかは、こちらにまとめています。
引越しのネットはいつ申し込む|早さより「いつから使えるか」が先だった
インターネット完備なら、今の回線は解約していい?
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無料で使えるなら、今契約してるやつは要らないよね?
もう一方の疑問です。「完備」の物件なら、今契約している回線は解約していいのでしょうか。
一般には、「インターネット完備」は回線の引き込みに加えてプロバイダ契約まで済んでいる状態を指し、個別契約なしで使える物件が多いと説明されます。
私が住んだ「インターネット完備」の物件も、個別にネット回線を契約しなくても、物件の回線を利用できる状態でした。
ただ、すぐに今の回線を解約する判断はしませんでした。内見のときに、実際の通信状態を確認したからです。物件のWi-Fiに接続して、YouTubeを再生し、Speedtest by Ookla で速度を計測しました。
結果は、動画の再生が始まるまでに時間がかかり、再生の途中で止まりました。
私は仕事でオンライン会議をするので、この状態を見て「仕事で使うには難しそうだ」と判断し、契約していた個人回線を継続しました。
補足しておくと、これは「物件備え付けの回線が使えなかった」という話ではありません。その回線でネットに接続することはできました。ただ、私の用途——オンライン会議や、仕事中に安定してつながること、動画の停止を気にせず使えること——には不安があった、という条件つきの話です。速度や安定性は物件によって違うので、物件備え付けの回線が一般に遅いという話でもありません。
判断の目安を整理すると、こうなります。
| 物件備え付けの回線をそのまま使える可能性があるケース |
個人回線の継続・別契約も検討したいケース |
| 普段のネット利用で不便を感じない |
実際に試すと動画が頻繁に止まる |
| 必要な動画視聴が問題なくできる |
接続が止まると仕事や生活に影響する |
| オンライン会議など必要な用途でも安定して使える |
オンライン会議など必要な用途で不安定さを感じる |
| 複数端末で使っても問題を感じない |
複数端末で使うと不安定になる |
| 自分の用途に十分だと確認できた |
実際に試して用途に足りないと感じた |
分かれ目は、在宅勤務かどうかではありません。物件備え付けの回線が、自分の用途に足りるかどうかです。物件備え付けの回線でも、速度や安定性が十分な場合はあります。「完備」という言葉だけで判断せず、自分の用途で実際に確認してみてください。
今の回線を続けると決めた場合の判断は、こちらにまとめています。
引越しのネットは継続?乗り換え?|決め手はキャッシュバックではなかった
内見でネット環境を確かめる3つの方法
「住む前に、そんなことを確かめられるの?」と思うかもしれません。物件によっては確かめられます。
友人に「完備だから今の個人契約は解約していいよね?」と相談されたら、私はこう伝えます。「可能なら、内見時にYouTubeや動画サイトを実際に動かして、速度を確認した方がいいと思うよ」
内見でやることは3つです。
- 普段見る動画サイトを再生する——再生が始まるまでの時間、途中で止まらないかを見る
- 速度計測アプリで測る——Speedtest by Ookla などで数値を確認する
- 使う予定の場所でつながるか確認する——仕事をする部屋、寝室など、実際に使う場所で試す
ただし、内見時に物件のWi-Fiへ接続できるかは物件によって違います。必ず測れるわけではないので、内見時に利用できる状態であれば実際に接続して確認する、という形になります。
それでも一度確認しておけば、入居後に「思っていたのと違った」となる場面を減らせます。
まとめ|確認するのは「いつから」と「用途に足りるか」
「インターネット対応」と書かれていても、入居日から使えるとは限らないんですよね。「インターネット完備」でも、自分の仕事や動画視聴に十分な速度かどうかわからない。
対応物件では、通信会社へ利用開始時期と立ち会いの有無を確認すしてみてください。完備物件では、可能なら内見時に実際の使い心地を確認することをお勧めします。
物件情報の言葉だけで安心せず、「いつから使えるのか」と「自分の用途に十分なのか」の両方を確認しておく。それだけで、入居後の慌ただしさを減らせます。