東京の子育て支援は本当に手厚いのか。保育無償化・医療費・補助金と使える制度を使い倒した私が、それでも東京を離れると決めた理由を正直にお話しします。支援は住む場所の決定打になるのか、9回引越した経験から考えます。
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東京の子育て支援って手厚いっていうけど、実際どうなんだろう?
「東京は子育て支援が手厚い」。そう聞くと、子育て世帯には魅力的に映りますよね。実際どこまで手厚いのか、気になっている方も多いんじゃないでしょうか。
私は東京で2人の子を産んで、保育料の無償化・医療費・各種補助金と、使える制度はほぼ使い倒してきました。正直、制度の手厚さが生活をかなり変えてくれたのは本当です。ライフステージの変化に合わせて9回引越してきた経験から言っても、東京の子育て支援は際立っていると思います。
ただ——そんな私が今、東京を離れようとしています。支援は本当に助かりました。それでも「だから住み続ける」には、ならなかったんですよね。
子育て支援は、住む場所を決める"決定打"になるのか。全部使い倒した当事者として、礼賛でも否定でもなく、正直なところをお話しします。
一番助かったのは、保育料の無償化と医療証だった
東京の子育て支援で一番効いたのは、保育料の無償化と、子どもの医療証でした。
「熱が出ても、お金の心配をせずに迷わず連れていける」。この安心感は、実際に使うまで想像できていなかったんです。月々の保育料がかからない分、家計の見通しも立てやすくて、「今月きつい」が確かに減りました。
ほかにも、東京018サポート(月5,000円)、妊娠・出産時の応援金が計10万円、赤ちゃんファーストの10万円分ギフト……と、挙げればきりがありません(金額・制度は2025年時点)。私が住んでいた区では、さらに独自の上乗せもありました。本当に、ありがたかったです。
でも——これだけ手厚い支援を受けても、いえ、受けたからこそ、私はある選択をしました。
区役所に行ったのは、2回だけだった
制度そのものとは別に、手続きのしやすさも実感として大きかったんです。
数年間で区役所に足を運んだのは、たった2回。出産直後の出生届と、引越し当日の住所変更だけ。あとの手続きは、ほぼオンラインで完結しました。
保育園の申し込みも変更も、給付の手続きも、スマホで済んでしまう。
共働きで動いていたので、「平日の昼間に仕事を休んで区役所へ」が発生しなかったのは、地味にありがたかったです。もし月1回でも半休が必要だったら、仕事との調整はかなりしんどかったと思います。
制度の充実と手続きのしやすさって、別物だと思っていました。でも東京は、その両方が重なっていたんですよね。
それでも、"住む場所の決定打"にはならなかった
ここからが、この記事の本題です。
支援は助かりました。制度も手続きも、本当に助かった。それでも今、私は東京を離れようとしています。
決め手になったのは、生活環境でした。
東京での暮らしの中で、少しずつ積もっていたものがあります。
子どもが家の中で走るたびに、下の階が気になって「歩いて」と言ってしまう。ベビーカーやおもちゃが増えて、部屋はどんどん手狭になる。雨の日は家の中で遊ばせるしかなくて、持て余した体力に、親のほうが先に疲れてしまう。体を思いきり動かさせたいのに、そのたびに公園まで連れて行かないといけない。
——そんな毎日の小さな引っかかりが積もって、いつのまにか「もっと自由に体を動かせる環境で育てたいな」と考えるようになっていました。
そうして頭に浮かんだのが、「40坪の土地に、30坪の家を建てたい」という思いでした。子どもが庭で遊べて、家の中で走っても気を遣わない空間。その予算感で探してみたら、東京以外の選択肢のほうが、先に出てきたんです。
東京の良さは、住んでみてよくわかりました。情報が早い。選択肢が多い。医療・交通・インフラの密度は、さすが首都だと思います。それを手放すことへの迷いは、正直ありました。
でも、子育てで私が大切にしたかったのは、「情報が早い環境」より「子供が伸び伸び動ける空間」だったんです。そこに気づいたとき、東京を離れる理由が固まりました。
2人目が生まれたとき、都内なら保育料が無償になると知っていました。だから引越しが決まって、その恩恵が受けられなくなるとわかったときは、少しだけ胸がきゅっとなりました。手厚さを知っているからこそ、手放す切なさもあります。
それでも、「支援がいいから東京に住む」ではなく、「支援がいいのに、離れる」。それが私の出した答えでした。
住む場所の判断軸を整理したい方は、こちらもあわせてどうぞ。
子育て世帯の保活・学区の調べ方
まとめ
東京の子育て支援は、本当によくできていると思います。制度・お金・手続きのしやすさ、どれも使って初めてわかる手厚さがありました。
でも、住む場所を決めるのは、支援だけじゃなかった。
わが家にとっては、支援の手厚さよりも、子どもがのびのび暮らせる生活環境のほうが、最後は優先順位が上にきました。支援の手厚さは、大事な判断軸のひとつ。ただ、それが決定打になるかどうかは、家族によって違うと思います。
住む場所を考えるときは、子育て支援とあわせて「生活として何を優先したいか」を先に整理しておくと、ぐっと選びやすくなります。あなたの家族にとって、一番大切にしたい軸は、どこにありそうでしょうか?
子育て世帯の物件の決め方
わが家も、候補地をいくつも比較しながら引越し先を決めました。住みたい場所の候補が見えてきたら、業者比較も早めに始めておくと安心です。
引越し先のめどが立ったら、LiPLUS 引越し
のような一括見積もりで業者をいくつか比べておくと、お金も手間も抑えやすくなります。